2013年1月22日火曜日

維新は大阪に臨時国会の誘致を


維新の一丁目一番地の大阪都構想は、いわば究極の行政改革である。が、同時に成長戦略でなければならない。維新が、大阪の地方政党から国民政党へもう一段の脱皮を謀るために、今必要なのは、国民や府民に坂の上の雲を見させる成長戦略である。

橋下大阪市長の頭の中には、おそらく国会の誘致、そしてその受け皿となる副都構想があるはずだ。その種の発言を既に何度もしている。

臨時国会を大阪で開くことができれば、その経済効果は計り知れないものになる。国会議員はもちろん、大量の官僚のみならずメディアなども引っ付いてやってくる。ホテル建設も相次ぐだろう。外国の領事館なども引っ付いてくる。まさに民族大移動である。

副都の候補地はやはり伊丹空港だ。空の便が減るのは痛いが、それをリニアで補う。どちらにしろリニアを開通させてしまえば、空で東京大阪間を移動する人は激減するはずなので問題にならない。

伊丹を廃港にしてその跡地に副都を建設する。跡地にリニアの駅と新幹線の駅をつくる。空の便は関西空港から南海とJRの乗り入れでOK。”豊中DC”(伊丹空港は豊中市にあるのだ)にして特別行政区に指定する。

行政施設も例えば、京都に宮内庁と観光庁を、奈良に文化庁を、びわこのある滋賀県に環境省を分散して置く。大阪と兵庫(神戸)以外の近畿の隣接都道府県もその恩恵にあずかれるわけで、大阪だけが潤う話ではない。近畿全域がハッピーになる。

大阪が衰退している理由の一つは、大阪に本社を置く企業が東京に出て行ってしまったことがあるが、国会を大阪で開くことが可能になるならば、大阪に本社を置いてもいいという企業も増えてくるはずだ。

また国会を大阪で開くとなると、天皇陛下も京都により長く御滞在することになるだろう。これは京都人にとっては喜ばしいことだし、歴史的に見て本来の日本のあり方でもある。陰に陽に日本によい影響を与えるはずだ。

費用がどれくらいかかるのかは、僕にはよくわからないしわかるわけないのだが、ベルリンの再開発計画などが参考になるはずだ。総予算はベルリンで大体1兆2000億円ぐらいらしい。2020年の東京オリンピックの費用は3000億程度だ。伊丹空港の土地は国有地なので費用は建設費のみである。

とはいえ国も、社会保障費や東北の復興や防衛予算の増額などで、幾ら予算があっても足らない状態ではある。大阪単体でどうにかやりくりできるか、そこが早期実現へのポイントになるはずだ。

財源の一つは副都建設による周辺地価が上昇するはずなので、固定資産税収入が上昇するはずだ。東京駅の再開発に使ったように、大阪市内の高速道路の空中権を売却してもよい。地下鉄の民営化などで幾らかの株売却益も確保できるだろう。

リニアやなんだと待っていたら30年はかかってしまう。そもそも有事における東京の代理機能としての都構想なのだから、急がないと地震が来てしまう。

とりあえず伊丹を廃港にして、ちゃちゃっと副都建設にはいろう。JR東海の収入が増えるはずなので、その分をリニア建設費に充当してもらえば、計画も加速するだろう。幸い維新はリニア構想に乗り気だ。

縮小均衡論はもうたくさん。天下の台所をもう一度復活させようよ、橋下さん。

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